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ドゥテルテ氏“スカボロー礁を禁漁区に”

2016年11月21日 22:37

 フィリピンのドゥテルテ大統領は19日に行った中国の習近平国家主席との会談で、領有権を争う南シナ海のスカボロー礁について、漁ができない「禁漁区」にする構想を提案した。

 フィリピン政府によるとドゥテルテ大統領は、ペルーのリマで行われた習近平主席との会談で、スカボロー礁をフィリピンと中国の双方が漁ができない「禁漁区」とすることを提案をしたという。これに対し習主席は「好ましい環境をつくるために指針作りを進める」などと応じたという。

 南シナ海のスカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域内にあるが、2012年以降、中国が実効支配し、フィリピンの漁民が近づけない状態が続いていた。しかし、ドゥテルテ大統領が先月、中国を訪問し、国際的な仲裁裁判所が南シナ海における中国の権益の主張を退けた判決を事実上、棚上げすることで合意したあとから中国側による漁民への妨害はなくなっていた。

 ドゥテルテ大統領の提案は、中国側との間で今後、偶発的な争いが起きないようにする狙いがあるとみられるが、漁を再開していた漁民からは反発が出ることも予想される。