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朴大統領、任期満了前の退陣意向を表明

2016年11月29日 16:31
朴大統領、任期満了前の退陣意向を表明

 韓国の友人による国政介入疑惑で朴槿恵大統領が3回目となる国民むけの談話を発表し、任期満了前の退陣の意向を表明した。ソウルから中継。

 朴大統領は、これまで一貫して職責を全うするとしてきたが、この場で決心を明らかにする、と述べ、「任期満了前の退陣」を表明した。

 韓国・朴槿恵大統領「私は任期の短縮を含む退陣の問題を国会の決定に委ねます。与野党が話し合い、国政の混乱と空白を最小限に抑え、安定的に政権を移譲できる方法を示していただければ、その日程と法の手続きに基づき大統領から退きます」

 朴大統領は冒頭で「100回でも謝罪しなくてはいけない」と述べ、どうすることが正しいことなのか何日も寝ないで悩んだと述べた。そのうえで「自らの大統領職の任期短縮を含む進退問題を国会に任せる」とした。

 国政の混乱と空白を最小化し安定的に政権を移譲できる状況をつくってもらえれば、その日程と法的手続きに沿って大統領職から退くと明言した。

 次々に新しい疑惑が噴出し追い詰められる朴大統領だが、最大野党の「共に民主党」と2番目に議席が多い「国民の党」は、早ければ来月2日の国会での採決を目ざし、すでにそれぞれ弾劾案の草案を完成させている。野党の間でいま、弾劾案にもりこむ弾劾の理由など内容の調整が行われているとみられ、29日中にも野党で一本化した弾劾案をつくる方針。

 弾劾案採決のタイミングは、与党のセヌリ党から弾劾案に賛成する議員らとの調整にかかっていて、来月9日にズレ込む可能性もある。