シリア激戦地 市民5万人以上が脱出
アサド政権軍による攻勢が続くシリア北部の激戦地アレッポで、先月30日までに5万人以上の市民が反体制派の支配地域から脱出した。
イギリスに拠点をおくシリア人権監視団は先月30日、過去4日間で、アレッポ東部の反体制派の支配地域にいた5万人以上の市民が政権側やクルド人勢力の支配地域に脱出したと発表した。
アサド政権軍は、ここ数日、アレッポ東部での攻勢をさらに強めていて、先月28日には反体制派の支配地域の北側一帯を奪還している。
アレッポ東部にはおよそ25万人の市民が暮らしていたとされるが、すべての病院が機能停止に陥り、食料や医薬品などの物資もほとんど行き渡っていないと伝えられ、人道危機が深刻化している。