アサド政権 反体制派地域に化学兵器使用か
内戦が続くシリアで、アサド政権軍が反体制派の地域に化学兵器を使って攻撃したとされる映像が公開された。
シリアで救助活動を行う市民組織「シリア民間防衛隊」が6日に公開した映像には、救助された子供が体を洗い流す様子や、呼吸困難となり酸素マスクをあてている様子などが映っている。
「シリア民間防衛隊」は、アサド政権軍がアレッポ東部の反体制派の地域に塩素ガスが入った爆弾を投下したと発表。80人以上が呼吸困難に陥ったとしている。イギリスに拠点を置くシリア人権監視団も、医療関係者の話として、塩素ガスが入った「たる爆弾」が投下されたと伝えた。
塩素ガスの兵器としての使用は国際条約で禁止されているが、国連は先月、政権軍が少なくとも2度にわたり化学兵器による攻撃を行ったと結論づけている。政権側は一貫して、化学兵器は使っていないと主張している。