アサド政権軍がクルド人勢力を空爆 シリア
内戦が続くシリアでアサド政権軍が少数民族クルド人勢力への空爆を始め、クルド人を支援するアメリカとの間でも緊張が高まっている。
アサド政権軍は18日、シリア北東部のハサカでクルド人勢力の拠点を空爆した。空爆は連日続いており、イギリスに拠点を置くシリア人権監視団によると、20日までに子供や女性を含む25人が死亡したという。
アサド政権軍がクルド人勢力を本格的に空爆したのは初めてで、内戦に乗じて存在感を強めているクルド人勢力に打撃を与える狙いがあるとみられる。ハサカにはクルド人部隊を支援するアメリカ軍の特殊部隊が展開している。
アメリカの国防総省は19日、アメリカ軍機を緊急発進させたことを明らかにしていて、アサド政権軍とアメリカの間でも一触即発の事態となっている。