9日に弾劾訴追案採決へ…朴大統領進退は?
朴槿恵大統領の進退をめぐり、韓国では与野党の駆け引きが続いているが、大統領を辞めさせるための弾劾訴追案が2日に国会に提出される。ソウルから藤田賢治記者が中継。
2日に発表された朴大統領の最新の支持率は先週と同じく4%で過去最低だった。こうした中、朴大統領をめぐる状況は弾劾手続きのスタートという新たな局面に突入する。
最大野党「共に民主党」奇東旻院内報道官「野党3党は団結して揺らぐことなく大統領の弾劾を推進する。弾劾案はきょう中に発議する」
野党3党は2日夜遅くに弾劾訴追案を提出する予定で、来週9日金曜日に国会での採決にかけられることになる。
■弾劾をめぐっては日程が確定するまでかなり迷走した印象があるが?
朴大統領が先月29日に突然辞意を表明するという勝負に出たことが大きく影響した。これにより、それまで弾劾案に賛成するとしていた与党の非主流派が軟化し、一時弾劾手続きは来週に持ち越されそうな状況になった。しかし主導権を取り戻したい野党が一転2日の国会への提出を決めた。ただし、2日は提出だけ。肝心の採決は来週に先延ばしし与党の非主流派を取り込む時間を稼ぐ、という戦略だ。
■朴大統領の進退は結局どうなるのか?
与党・セヌリ党は1日、「来年4月末の退陣」を大統領に求めた。与党の非主流派はさらにこの回答期限を「来週7日水曜日の午後6時まで」とした。ここまでに回答しなければ来週9日金曜日の採決で弾劾案に賛成するとゆさぶりをかけている。
弾劾を避けたい朴大統領としてはこうした状況をぎりぎりまで見極め判断を迫られることになる。