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憲法改正反対派が優勢 イタリア国民投票

2016年12月5日 8:44
憲法改正反対派が優勢 イタリア国民投票

 イタリアで憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、日本時間5日午前7時に締め切られた。レンツィ政権の事実上の信任投票となっていたが、出口調査の結果、反対派が優勢。

 国民投票は、上院の権限を大幅に縮小する憲法改正の是非を問うもので、日本時間5日午前7時に投票が締め切られた。否決された場合、レンツィ首相は辞任する考えで、事実上、政権の信任投票となっているが、地元メディアの出口調査の結果によると、反対が賛成を10ポイントほど上回っている。

 反対派の中心でユーロやEU(=ヨーロッパ連合)に反対の立場をとる新興政党「五つ星運動」が勢いを増す可能性があり、政治の混乱を受け金融不安が再燃する恐れも出ている。アメリカ・トランプ次期大統領の勝利の原動力となった、既存の政治に不満を持つ勢力がどこまで伸びるのか注目される。