イタリア 憲法改正反対デモで警官隊と衝突
来月、憲法改正の是非を問う国民投票が予定されているイタリアで5日、憲法改正に反対するデモがあり、警官隊と衝突した。
デモが行われたのは中部フィレンツェの中心部。AP通信によると、デモには憲法改正に反対する若者数百人が参加し、レンツィ首相が訪れる予定だった建物に向かい行進したが、警官隊が催涙弾などを使って鎮圧した。
イタリアでは来月4日、レンツィ首相が求める上院の権限などを縮小する憲法改正についての国民投票が行われるが、これが事実上、政権に対する信任投票と位置づけられている。
憲法改正が認められなかった場合は、レンツィ首相は退陣を余儀なくされるとみられ、反EU(=ヨーロッパ連合)を主張する政党が勢力を伸ばす可能性も出ている。