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国民投票 レンツィ首相、敗北認め辞意表明

2016年12月5日 13:05
国民投票 レンツィ首相、敗北認め辞意表明

 イタリアで4日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票は、反対派が大きくリードしていて、否決される見通し。レンツィ首相は敗北を認め、辞意を表明した。

 「私たちは大多数の国民を説得することができなかった。多くのすばらしい賛成票をもらったが十分ではなかった」-レンツィ首相は5日、大統領に辞表を提出するという。

 投票は事実上の信任投票と位置づけられていたが、得票率は日本時間5日午前11時6分現在、賛成が40.4%、反対が59.6%と約20ポイントの大差で、否決される見込みとなった。

 市民「これからいろいろ事が良くなると思う」「海の真ん中にいるようで、これから何が起こるのか分からない」

 反対派の中心で新興政党「五つ星運動」のリーダー・グリッロ氏はブログで「さようならレンツィ」とコメントしている。五つ星運動はEU(=ヨーロッパ連合)やユーロに反対の立場で、アメリカのトランプ氏の勝利に続きヨーロッパでも、従来の政治への不満が大きいことが改めて裏付けられたといえ、今後、こうした流れが加速することが懸念される。