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朴大統領「弾劾」 与党非主流派が“賛成”

2016年12月5日 13:28
朴大統領「弾劾」 与党非主流派が“賛成”

 韓国・朴槿恵大統領の弾劾訴追案をめぐり、週末、ソウルで過去最大の抗議集会が起きたことを受け、採決のカギを握る与党の非主流派は4日、弾劾を強く支持する姿勢を打ち出した。ソウルから藤田賢治記者が伝える。

 与党・セヌリ党の非主流派は「朴大統領が退陣の時期を明言すれば弾劾には参加しない」としていた方針を変え、9日に行われる弾劾の採決に事実上無条件で参加する方針を決めた。

 その背景には3日、朴大統領の退陣を求める集会が主催者発表で230万人以上と、ここにきて過去6回の集会で最大の規模になったことがある。

 弾劾を求める世論の高まりを前に、非主流派は、大統領への配慮を残して弾劾参加に条件をつけている今の立場のままでは、激しい批判にさらされる恐れがあるとして方針を変えたとみられる。

 非主流派の報道官は「可決のために最善を尽くす」とした上で、「大統領側から仮に会談の要請があっても応じない」と強硬な姿勢をアピールした。ただ報道官は、非主流派全員が弾劾訴追案に賛成するかは「断定的に話すことは難しい」としている。

 韓国メディアでは可決の可能性が高まったとする見方と、非主流派内部で亀裂があり可決の行方は不透明とする見方の両方が伝えられていて、情勢の混迷が続きそうだ。