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独トラック突入 拘束男性釈放、犯人は逃走

2016年12月21日 5:38
独トラック突入 拘束男性釈放、犯人は逃走

 ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込んだテロ事件で、捜査当局が容疑者として拘束した男性は無関係だったことが分かった。真犯人は現在も逃走している。

 事件直後に確保されたパキスタン人の男性が釈放されたことで、捜査は振り出しに戻った。検察は、「この男性への疑いは晴れた」とコメントしていて、真犯人が逃走を続けていることを認めている。

 ベルリン市民「あまりにも身近で起きていることなので、びっくりしています」

 トラックで群集に突っ込むという手法は、今年7月にフランス・ニースのテロでもとられた。メルケル首相は20日、現場を訪れて献花を行った。「テロだと考えている」とコメントしている。

 また、過激派組織「イスラム国」系の通信社は、戦闘員による犯行だと伝えた。

 各国はこれまで連携してテロ対策に取り組んできた。しかし今回はそのリーダー格といえるメルケル首相のお膝元で、ヨーロッパで象徴的な意味をもつクリスマスマーケットが襲われたかたち。

 テロとの戦いはまだ終わりがみえない。