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犯人の指紋など手がかりも 独トラック突入

2016年12月21日 17:50
犯人の指紋など手がかりも 独トラック突入

 ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込み、約60人が死傷したテロ事件で、実行犯は依然、逃走していて、捜査当局が行方を追っている。現場から小島康裕記者が中継で伝える。

 現場にはがれきが散乱していて、ベルリンが日常を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。現場にある教会では20日夜、追悼集会が開かれメルケル首相も出席した。捜査は振り出しに戻った形で市民からは心配する声が聞かれる。

 事件については20日夜、過激派組織「イスラム国」系の通信社が、戦闘員の犯行であると伝えた。この信ぴょう性は不明だが、メルケル首相も早くからテロと判断していてヨーロッパ各国で連携して築いてきたテロ対策の網を突破された形。

 事件を受けて各地のクリスマスマーケットでは警戒を強めているが、石を置いてトラックを食い止めようとする様子からはテロを防ぐことの難しさを逆に感じる。

 警察の広報官は21日朝、犯人の目撃情報や指紋、携帯電話などの手がかりもあり近々つかまえられるだろうとの見方を示したが、市民の不安は高まっていて、クリスマスは暗い空気につつまれている。