焦点は“賄賂”朴大統領の弾劾審判・初公判
韓国・朴槿恵大統領の罷免を認めるかどうかを判断する弾劾審判の初公判がソウルの憲法裁判所で開かれ、22日午後に終わった。
初公判は22日午後2時に始まり、弾劾訴追案を可決した国会議員と朴大統領の弁護士が初めて公式に顔を合わせ、本格的な審理に先だっての争点整理が行われた。
冒頭、裁判官は、朴大統領の弾劾訴追案が可決されたことで、「国政に相当な空白が生じている」と指摘。「迅速な解決のために努力する」と述べ、審理をなるべく早く進めて早期に判断を下す姿勢を示した。
審判の最大の焦点は、朴大統領が崔順実被告と共謀して財閥企業から集めた資金が、賄賂にあたるかどうか。憲法裁は過去に、大統領の弾劾には、「重大な違法行為が必要」との判断基準を示しているが、その具体例の一つとして贈収賄をあげているため。
これに対し朴大統領側は、「すべて事実ではなく客観的な証拠もない」と主張。弾劾理由に一つ一つ反論していく構えで、審理は長期化するとの見方もある。
審判の行方だが、韓国メディアでは、憲法裁判所がこれまで、世論を反映した判断を下してきたことから、今回も弾劾を認める可能性が高いとの見方が広がっている。初公判は22日午後3時50分頃に終わり次回は今月27日に開かれる。