アメリカ軍も参加…韓国軍が軍事演習を公開 北朝鮮は対抗措置として砲撃 朝鮮半島の緊張高まる
韓国軍は19日、北朝鮮への対応を強化するための軍事演習の様子を公開しました。北朝鮮は、この演習への対抗措置として砲撃を行っていて、朝鮮半島の緊張が高まっています。
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19日午後、韓国軍の戦車や装甲車がソウル近郊に現れました。上空には、対岸の敵を攻撃することを想定したヘリも…。
韓国軍は19日、北朝鮮の核実験やミサイル発射などを想定した、実戦的な軍事演習の様子を公開しました。アメリカ軍も参加し、川に仮設の橋を設置。戦車や装甲車が走行しました。
韓国軍・責任者
「北朝鮮の脅威から、国民の命を守ることができる韓米同盟の架け橋であり、勝利への近道を確信することができた」
北朝鮮によるミサイル発射などの軍事的挑発が相次ぐ中、17日から28日まで訓練が行われます。北朝鮮は、こうした軍事演習に対して反発を続けています。
韓国軍は、北朝鮮が19日午後、朝鮮半島西側の黄海に向けて約100発の砲撃を行ったと発表しました。韓国軍によると、18日夜から19日にかけて、北朝鮮側の砲撃は合わせて約350発にのぼったということです。
北朝鮮側は18日夜、砲撃を行った理由について、「韓国側が18日に行った演習で、軍事境界線近くでロケット砲数十発を発射し、『我々を刺激する軍事的挑発を強行した』」と主張しています。
韓国側は南北の軍事合意に違反するとして、挑発を即時中止するよう通信を行いました。
さらに、韓国国防省は、米韓両軍の戦闘機が参加する合同演習を、10月31日から11月4日まで行うと明らかにしています。韓国メディアによると、アメリカ軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35B」も動員し、米韓合わせて約250機が参加する大規模な訓練になると伝えています。
7回目の核実験を強行する可能性が指摘される北朝鮮への警告とみられ、朝鮮半島の緊張はしばらく続くことになります。