中国“民主の村”村長の支持者 有罪判決
中国で、直接選挙で選ばれた「民主の村」の村長が収賄罪で有罪となったことに抗議した支持者9人について、地元の裁判所は、「社会の秩序を乱した」などとして、有罪判決を言い渡した。
広東省烏坎村は、中国では異例となる直接選挙で村長を選び、「民主の村」と言われているが、今年7月に村長が収賄容疑で逮捕され、その後、懲役3年1か月の実刑判決を言い渡された。これに抗議する住民が連日デモを行い、参加した支持者ら13人が9月に逮捕されていた。
烏坎村を管轄する人民法院は26日、このうち9人について「違法に集会を行ってウソの情報を流し、社会の秩序を乱した」などとして懲役2年から10年の有罪判決を言い渡した。
習近平指導部は、民主化に関わる言論への統制を強めていて、政府の意向に沿わない抗議デモを徹底的に封じ込める狙いがあるとみられる。