日台「交流協会」名称変更に中国が不満表明
日本が設置した台湾との交流機関、公益財団法人「交流協会」が、名称を「日本台湾交流協会」に変更し、3日、台北で看板の除幕式が行われた。中国は強い不満を表明している。
公益財団法人「交流協会」は、1972年に日本が中国と国交正常化し台湾と断交した際に、大使館に代わって日本と台湾の間の実務を行う窓口として日本側が設置した。中国への配慮から、名称に国名は使わなかったとみられている。しかし、台湾での認知度は1割程度しかないことなどから、今月1日から名称を「日本台湾交流協会」に変更したという。
3日、台湾の外交当局の幹部も出席した新名称の看板の除幕式では、協会の沼田幹男代表から、「過去最良とも言われる現在の日台関係をさらに発展させられるよう努力していく」などと挨拶があった。
これに対し中国は、反対する立場を表明。「いかなる二つの中国、一中国、一台湾を作り出そうとする狙いには反対である」とコメントし、日本側に申し入れを行ったことを明らかにした。