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南極 巨大な氷に入った亀裂が急速に拡大

2017年1月8日 22:58
南極 巨大な氷に入った亀裂が急速に拡大

 南極大陸から海に張り出している巨大な氷の塊の亀裂が急速に拡大し、近く巨大な氷山として分離する可能性があることがわかった。

 イギリスの研究チーム「MIDAS」によると、南極大陸から海に張り出している巨大な氷の塊「棚氷」のひとつ「ラーセンC」に入っている亀裂が、先月になって急速に拡大していることがわかった。亀裂が、あと20キロのびると巨大な氷山となって分離し、漂流するとしていて、氷山の面積は福岡県とほぼ同じおよそ5000平方キロメートルになる見通し。

 イギリスBBCは、研究チームの話として、氷山が数か月以内に分離する恐れがあり、今後、南極のほかの部分の氷も海に沈み込めば、海面の上昇につながる可能性があるとしていて、地球温暖化による影響が懸念されている。