トランプ新大統領「アメリカ第1主義」強調
ドナルド・トランプ氏が20日、第45代アメリカ大統領に就任した。演説では、選挙戦で分断したアメリカの結束を訴えるとともに、「アメリカ第1主義」を強調している。
トランプ氏は議会前で宣誓をして大統領に就任した後、初めての演説に臨んだ。
――権力をワシントンから国民に取り戻すのだ。今この場所からすべてが変わる。
さらに選挙戦で“分断”の進んだ国の結束を訴えた上で、政権運営の基本原則として「アメリカ第1主義」を訴えた。
――すべての貿易、税金、移民政策外交政策の決断はアメリカの労働者と家族のためになされるだろう。
さらに、外交面では悪化した米露関係の改善を念頭に「新たな同盟を築く」と述べた。そして、トランプ新大統領は早速、基本政策として、TPP(=環太平洋経済連携協定)からの離脱、さらに北朝鮮などに対抗するため強力なミサイル防衛システムを開発することなどを発表している。
その後、トランプ新大統領はホワイトハウスまでの道のりを時折、車から降りるなどしながらパレードした。
一方、ワシントン市内ではトランプ新大統領就任に抗議するデモ隊の一部が暴徒化した。車が燃やされたり、店のガラスが割られたりするなどの被害が相次ぎ、これまでに217人が逮捕されるなど、トランプ新大統領が結束を訴える中で、根深い“分断”が浮き彫りになった形。