米大統領令で入国停止…空港で拘束など混乱
アメリカのトランプ大統領が、イランやイラクなど7か国からの入国を一時停止したことで、空港などでは早くも混乱が起きているほか、反発も広がっている。
NBCテレビなどによると、ニューヨークのケネディ空港ではこれまでに、イラクなどから入国しようとした12人が拘束されたという。このうち1人はアメリカ政府の通訳のイラク人で、正規のビザを持っていながら拘束され、後に解放された。しかし、11人は今も拘束されており、大統領令の解釈や執行方法をめぐり混乱が起きているものとみられる。
トランプ大統領が、イランを含む7か国からの入国を90日間停止したことについて、イランの外務省は28日、「同様の対抗措置をとる」と声明を発表した。アメリカ国民に対し、イランへの入国を禁止するものとみられる。また、ロウハニ大統領は、「今は国と国の間に壁をつくる時ではない」などと、トランプ大統領を批判した。
フランスのオランド大統領はトランプ政権に、ヨーロッパは「断固たる姿勢で対処する必要がある」と述べ、特に、難民の受け入れ停止について「反論すべきだ」と主張している。