NY裁判所 イラク人男性に滞在を許可
アメリカのトランプ大統領が27日、イラクやイランなど7か国から入国を一時停止すると大統領令に署名したことでイラク人らが拘束されている問題で、ニューヨークの裁判所はイラク人男性について、滞在を認める判断を下した。
NBCテレビなどによると、ニューヨークのケネディ国際空港ではこれまでに、イラクなどから入国しようとした12人が拘束された。このうち1人はアメリカ政府の通訳をしていたイラク難民の男性で、正規のビザを持っていながら家族の中で1人だけ拘束され、のちに解放された。
解放されたイラク人「ビザがあるのに入国が認められなかった。違法行為をしたかのように扱われ、とても驚いた」
また、ニューヨークの裁判所は、別のイラク人男性について28日、滞在を認める判断を下した。この男性も、すでに解放されたとのことだが、今回の裁判所の判断がほかの拘束者にも影響する可能性がある。
またAP通信は、国土安全保障省の高官の話として入国制限の大統領令署名の際、航空機内にいた109人が入国を拒否され、外国の空港で173人がアメリカに向かう航空機の搭乗を拒否されたと伝えている。
入国制限の大統領令をめぐっては、永住権保持者の取り扱いが書かれていないなど、解釈や執行方法をめぐって混乱が起きているものとみられる。