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“入国停止”トランプ氏、自らの正当性主張

2017年1月31日 8:44

 イラクなど7か国からのアメリカ入国を一時停止する大統領令をめぐり批判が広がり続ける中、トランプ大統領は30日、自らの判断が正しいと改めて主張した。

 トランプ大統領「国土安全保障は(入国の一時停止をしたから)良い状況だった」

 トランプ大統領はツイッターでも、事前の予告なしに大統領令が署名され混乱が広がったことに、「事前に通知していたら、その間に悪いヤツらが入国していた」などと反論した。

 また、ホワイトハウスのスパイサー報道官も「多くの国民がトランプ大統領のやり方に賛同している」などと強調した。

 スパイサー報道官「しばらくお待たせするのは申し訳ないが、大統領はテロが起きるより良いと考えている」「アメリカ入国は権利ではなく特権だ」

 これに対し、西部・ワシントン州の司法長官が全米で初めて、この大統領令は違憲だとして無効を求め提訴する方針を発表した。今後、他の州でも提訴が続きそうだ。

 また、オバマ前大統領の広報担当者も、オバマ前大統領は「個人の信仰や宗教で差別するという考えには同意しない」との声明を出している。

 一方、トランプ大統領は30日、また新たな大統領令に署名した。中小企業がビジネスを円滑に進められるよう規制を緩和する内容だが、アメリカメディアは、消費者や環境の保護がおろそかにされる可能性があると指摘している。