トランプ大統領 保守派の最高裁判事を指名
アメリカのトランプ大統領は最高裁判所の新しい判事の指名に臨んでいる、今後、最高裁が入国停止の大統領令の合憲性を判断する際に影響を与える可能性もあり、注目されている。
トランプ大統領は日本時間1日、ホワイトハウスで空席となっていた最高裁判事の指名に臨み、保守派として知られるニール・ゴーサッチ判事が指名された。これまで最高裁判事は保守派とリベラル派の判事が同数だった。この指名で、トランプ氏の意向に近い保守派が過半数を占め、入国停止の大統領令が憲法違反にあたるか最高裁が判断する事態になった際、違憲と判断されにくくなるとみられる。
国土安全保障省のケリー長官は先月31日、世界の大多数のイスラム教徒は現在もアメリカに入国できていると述べ、大統領令は宗教に基づく差別ではないと強調した。
ケリー国土安全保障長官「大統領令はイスラム教徒の入国禁止ではない。関係当局には人道的に法に従い大統領令を履行するよう指示している」
また、スパイサー報道官は混乱の原因はメディア側にもあると述べ、責任を転嫁する発言をした。
スパイサー報道官「言わせてもらうが、この混乱の一因はあなた方メディアだ。あなた方は信ぴょう性ある情報に基づいていると反論するが」
一方、ロイター通信は国務省の900人以上の職員が大統領令に反対する抗議文書に署名し、提出したと伝えている。内外からの批判は収まる気配がない。