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連邦最高裁判事に保守派指名 反発さらに…

2017年2月1日 13:15

 アメリカのトランプ大統領は、空席となっていた連邦最高裁の判事に保守派の判事を指名した。自らの大統領令が憲法に反するかどうかの判断に影響を与えかねない重要な決定となる。

 最高裁の新たな判事がトランプ大統領によって指名されたが、最高裁の前には約500人が集まり「いったい誰の裁判所なんだ」と抗議している。

 トランプ大統領は、空席となっていた最高裁の判事に共和党の考えに近い保守派でコロラド州の裁判所の判事、ニール・ゴーサッチ氏を指名した。

 トランプ大統領「国防の次に最も重要なのが(最高裁)判事の指名だ。判事の決定は何世紀も、そして永遠に続くからだ」

 連邦最高裁は9人の判事からなり、保守派と民主党に近いリベラル派が4人ずつの同数だったが、今回の指名が議会で承認されれば保守派の判事が過半数を占めることになる。

 デモ参加者「今回の(判事)指名はひどいことだと思う」

 イラクなど7か国からの入国停止が盛り込まれた大統領令を巡っては、ニューヨーク州など少なくとも4州の司法長官が違憲だとして連邦地裁に提訴している。今後、最高裁の場まで争われる可能性が高く、今回の指名が違憲かどうかの判断に大きな影響を与えることになりそうだ。

 政策を着実に進めていきたいトランプ大統領。また一つ自らの意向を強く反映させた発表となったが、それに伴う反発もさらに強くなりそうだ。