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差し止め命令の停止、控訴裁が退ける 米国

2017年2月6日 0:57

 中東など7か国からの入国停止などを命じたアメリカ・トランプ大統領の大統領令の差し止め命令を受けて、トランプ政権は4日、命令の停止を求めて控訴したが、控訴裁判所は、これを退けました。

 ワシントン州の連邦地裁が、中東など7か国からの入国を停止するなどとした大統領令を一時的に差し止める命令を出したのを受け、トランプ政権は4日、命令を不服として連邦控訴裁判所に控訴した。控訴について、トランプ大統領は休暇先のフロリダ州で出席したパーティーで、「我々は国の安全のために勝つ」と述べ、徹底して争う姿勢を示している。

 しかし、控訴裁判所は4日、差し止め命令の停止を求めるトランプ政権の訴えを退けた。その上で、差し止め命令を出したワシントン州などと政権側の双方に、反論などの書面を提出するよう求めている。

 大統領令の差し止め命令が出たことを受け、ニューヨークの空港には4日、足止めされていた人々の入国を支援しようと、約1000人のボランティアが集まった。

 トルコから到着したイエメン人「(Qアメリカに到着した気分は?)とてもうれしい。自由で安全になった気分。(トランプ大統領は)人種差別主義者のようだ」

 テネシー州の大学に通うイエメン人男性は、滞在していたトルコからアメリカに入国し、安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 しかし、大統領令の差し止めをめぐる判断の行方は不透明で、混乱は長期化しそうだ。