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入国停止差し止め継続 米空港で安堵の声も

2017年2月10日 15:03

 中東など7か国からのアメリカ入国を停止する大統領令をめぐる裁判で、連邦控訴裁判所がトランプ政権側の主張を退け、引き続き入国を認める判断を下した。空港では安堵(あんど)の声が広がっている。

 入国停止の大統領令をめぐっては、ワシントン州の連邦地裁が差し止める決定をし、全米で入国が認められている。トランプ政権は、これを不服として連邦控訴裁判所に申し立てを行っていたが、裁判所は9日、3人の判事が全員一致で申し立てを退け、引き続き入国を認める判断を下した。

 これに対し、トランプ大統領は連邦最高裁判所に上訴する意向を示した。

 トランプ大統領「これは政治的な決断だ。法廷で再び会おう。アメリカの安全が危機にひんしている」

 裁判所の判断を受け、ロサンゼルスの空港では、安堵の声が広がった。「入国停止」の大統領令の対象であるイラン人の男性は、イランから、めいを呼び寄せ、再会を喜んだ。

 めいを呼んだイラン人「最高の決定が出てとてもうれしい。大統領令が完全に取り消されることを望む」

 トランプ政権が最高裁に上訴すれば、入国停止をめぐる争いは今後しばらく続くことになりそうだ。

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