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中国・全人代「台湾独立を食い止める」

2017年3月6日 2:21

 中国の国会に当たる全人代(=全国人民代表大会)が開幕した。今年秋に指導部が入れ替わる党大会を控える中、政府の重要演説では、習近平国家主席への権力集中が強調された。

 去年秋に習近平主席が特別な指導者を意味する「党の核心」となって以降、初めて迎えた全人代。ここでも習主席は「核心」と呼ばれた。

 李克強首相「政府活動を完遂すべく、習近平同志を核心とする党中央の指導の下、中国の特色ある社会主義の偉大な旗を高く掲げる」

 一方で、李克強首相との不仲説も取りざたされる習主席。去年の全人代では、李首相と視線を合わさず、そそくさと退場したが、今年、習主席は、笑みを浮かべながら李首相と短く言葉を交わした。秋の党大会を控え権力闘争が注目される中、一定の配慮を示したとみられる。

 注目された年間の成長率目標は6.5%前後で、6.5%から7%とした去年から、さらに引き下げた。中国経済の先行きが依然、厳しい中、達成可能な目標にとどめた形。

 また、主権をめぐる問題では、「香港独立に前途はない」「台湾独立を食い止める」などと強い表現で、「1つの中国」の原則を強調した。