中国の国会にあたる全人代（＝全国人民代表大会）で司法のトップが活動報告を行い、習近平指導部が取り締まりを強化している人権活動家などについて、今年後半の党大会にむけて厳しく処罰していく方針を示した。

　中国最高人民法院・周強院長「党大会を成功させるため、安定した社会と公正な法治の環境をつくる」

　最高人民法院のトップは、去年、国家の転覆を図った罪で有罪判決をうけた人権派弁護士に触れながら、「国の安全を脅かす犯罪は厳しく処罰する」と強調した。今年秋に予定されている党大会での最高指導部の人事にむけ、反政府活動を封じ込めて求心力を高めたい習主席の意向が色濃く反映された形。

　また、最高人民検察院は、去年、４万７６５０人の公務員を汚職で立件し、党中央幹部ら４８人を起訴したと発表。習主席が掲げる反腐敗キャンペーンをさらに推し進める意向を示している。