北朝鮮の金正男氏が殺害された事件でマレーシア警察は１９日、北朝鮮国籍を含む新たな複数の人物が事件に関与している疑いがあると発表した。

　この事件では、実行犯の女２人が殺人の罪で起訴され、国外に逃亡した４人を含む北朝鮮国籍の７人の男について警察が行方を追っている。

　マレーシア警察のカリド長官は１９日、この７人以外に、北朝鮮国籍を含む新たな複数の人物が事件に関わった疑いが浮上して、捜査していることを明らかにした。その中には事件に関わった重要人物がいるとしているが、マレーシア国内にいるかどうかなど詳しくは明らかにしていない。

　現地メディアは防犯カメラの映像から、チャン・ナムウンと名乗る北朝鮮国籍の男や正男氏が治療を受けた空港内のクリニックをのぞき込む男について、犯行に関与した可能性があると報じていた。