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金正男氏殺害 実行犯の女2人殺人罪で起訴

2017年3月1日 14:39

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、実行犯の女2人が1日、殺人罪で起訴された。一方、地元当局はこれに先立ち、女を立ち会わせて事件現場で実況見分を行った。

 正男氏殺害の実行犯として逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者と、インドネシア国籍のシティ アイシャ容疑者の2人は1日朝、裁判所で殺人の罪などで起訴された。

 起訴内容を告げられた際、シティ アイシャ被告はうなずき、フォン被告は「わかりました」と応えた上で、自らの言い分を伝えようとしたが、罪状認否の場ではないためさえぎられた。廷内では、フォン被告は落ち着いた様子だったが、シティ アイシャ被告は髪が乱れ疲れた様子で、時折、涙まじりの表情を見せていた。

 一方、起訴手続きに入る直前、地元当局は1日朝、事件が起きた空港で、フォン被告を立ち会わせて実況見分を行った。犯行後の被告の動きを確認していたとみられ、事件後に手を洗ったとみられるトイレの周辺を検分する様子が確認できた。当時、現場周辺は封鎖され、手錠がかけられたフォン被告を武装した警察官が囲み、物々しい雰囲気の中で実況見分は行われた。

 起訴された2人は「いたずら番組の撮影だと思っていた」などと話し、犯罪とは知らなかったと主張しているが、検察は、2人が意図的に犯行に及んだとしていて、今後の裁判ではこうした点が焦点になる。