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米軍がシリア飛行場を攻撃 米は正当性主張

2017年4月7日 11:57

 アメリカ軍は、シリアでアサド政権が化学兵器による攻撃を行った対応措置だとして、シリア国内の飛行場に向けて巡航ミサイル50発以上を発射し攻撃した。アメリカ・ワシントンから井上幸昌記者が伝える。

 トランプ大統領が決断力の速さを見せた。シリアで猛毒のサリンが使われた疑いのある攻撃がおきてからわずか2日での対応措置となった。

 トランプ大統領「(アサド大統領は)有毒な神経剤で、罪のない男性、女性、子供を殺害した。今晩、化学兵器の攻撃を行ったシリアの飛行場を攻撃するよう命令した」

 トランプ大統領は、シリアが国連で禁止された化学兵器を使用したことは間違いないとして、攻撃の正当性を主張した。NBCテレビによると、アメリカ軍はシリアのホムス近くの飛行場を狙い、巡航ミサイル・トマホーク50発以上を発射したという。標的となった飛行場は、アサド政権が化学兵器を使った攻撃を行ったとみられるという。

 シリア政権軍などにけが人がいるかはわかっていない。また、事前にアサド政権の後ろ盾であるロシアに通告したかどうかは、今のところわかっていない。

 「長年、アサド政権の態度を変えようとする我々の試みは全て失敗に終わっている」と話したトランプ大統領。軍事攻撃に踏み切ったことでシリアを巡る情勢は新たな段階を迎えたことになる。