グリーンランド自治議会選挙、デンマークからの独立に慎重な中道右派の民主党が第1党に

デンマークの自治領グリーンランドで11日、自治議会の選挙が行われ、デンマークからの独立に慎重な中道右派の民主党が第1党となりました。トランプ氏が島の取得に意欲を示したことから、デンマークからの独立への懸念が浮上し、選挙結果にも影響を及ぼしたとみられます。
11日、デンマーク自治領のグリーンランドで自治議会の選挙が行われました。選挙はアメリカのトランプ大統領がグリーンランドの取得に意欲を示す中で行われ、デンマークからの独立が争点の一つとなりました。
その結果、デンマークからの独立に慎重な中道右派の野党・民主党が第1党に躍進しました。
グリーンランドの住民の間ではトランプ氏への反感が強まっていて、仮にデンマークから独立すれば、アメリカの影響力が強まるのではとの懸念から、独立慎重派の民主党に支持が集まったとみられます。
第2党となったのは早期の独立を目指す野党・ナレラク党です。ナレラク党はアメリカとの連携に前向きで、今後の連立の枠組み次第で、トランプ政権に対する姿勢にも影響しそうです。
グリーンランドは先住民族のイヌイットが大半を占めていて、デンマークからの独立志向が強い一方、1月の世論調査ではトランプ氏が主張する島の取得に、85%の住民が反対しています。