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金正男氏殺害めぐり 米が北に新たな制裁

2018年3月4日 7:03

北朝鮮の金正恩委員長の兄・正男氏が去年、殺害された事件をめぐり、アメリカ・トランプ政権は北朝鮮が自国民に化学兵器を使用したものと断定し、制裁を科す方針を決めた。

国務省当局者によると、北朝鮮の金正恩委員長の兄・正男氏が去年2月、猛毒の神経剤VXで殺害された事件をめぐり、国務省は北朝鮮が国際法に違反して自国民に化学兵器を使用したと正式に断定。これに基づき、5日に新たな制裁を発表する方針を決めたという。

この金正男氏殺害事件などを受け、トランプ政権は去年、北朝鮮が人命を軽視する「ならず者国家」としてテロ支援国家に再指定した。今回の制裁では、緊急の人道支援を除き、北朝鮮への援助や武器の売却が改めて禁じられる見通しで、北朝鮮への圧力を強めるトランプ政権の姿勢を示す狙いがあるとみられる。