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核兵器禁止条約の第3回締約国会議、宣言採択して閉幕「核兵器のない世界への取り組みを強化する」

2025年3月8日 10:03
核兵器禁止条約の第3回締約国会議、宣言採択して閉幕「核兵器のない世界への取り組みを強化する」

アメリカ・ニューヨークで開かれていた核兵器禁止条約の第3回締約国会議は7日、「核兵器のない世界への取り組みを強化する」とした宣言を採択して閉幕しました。

ニューヨークの国連本部で開かれた核兵器禁止条約の締約国会議は最終日の7日、不安定化する世界情勢の中で、「核兵器のない世界への取り組みを強化する」とする宣言を採択しました。

宣言では「真の安全保障は、核抑止論ではなく、核兵器の廃絶にある」とし、核保有国による「核の脅しは容認できない」と強調しています。

日本被団協・浜住治郎さん「一発たりとも(核が)あることが不安。絶対に、ゼロにしなきゃいけない思いを世界に伝えて、核を持っている国の人たちの思いを変えていかなければならない」

核兵器禁止条約には、核保有国や「核の傘」に頼る日本などが参加していないほか、過去2回はオブザーバー参加したNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国が今回は出席を見送るなど、ウクライナ情勢などを受けて、各国の姿勢にも温度差が出ています。

来年開かれる予定の、条約の再検討会議では、核兵器の被害者支援に向けた「国際信託基金」の設立を目指すとしています。

最終更新日:2025年3月8日 11:58
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