米機関が分析 ロシア軍、ハルキウ市周辺から完全撤退を決定か
アメリカのオースティン国防長官とロシアのショイグ国防相が13日、電話で会談しました。ウクライナへの軍事侵攻後初めてで、オースティン長官は、即時停戦を促しました。
アメリカ国防総省によりますと、電話会談でオースティン長官は、ショイグ国防相に対し、ウクライナでの即時停戦を促し、米露両国で連絡手段を維持することの重要性を強調しました。
会談はアメリカ側の要請でおよそ1時間行われました。両者による電話会談は、軍事侵攻前の2月18日以来となります。
ロシア軍は東部2州の完全掌握に向けて侵攻を続けていますが、ウクライナ軍は激しく抵抗していて、アメリカの政策研究機関は13日、ロシア軍はハルキウ市の周辺から完全撤退することを決定したようだとする分析を明らかにしました。
こうした中、アメリカとASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議が13日、ワシントンで開かれました。ウクライナに関して「主権、政治的独立、領土の一体性を尊重する」「即時停戦と平和的解決のための環境作りの重要性を強調する」とした共同声明を採択しました。