北朝鮮メディア 金総書記妹、与正氏の“夫”公開か
北朝鮮メディアは17日、金正恩総書記の妹、与正氏が男性とともに写っている写真を公開しました。
韓国の専門家はこの男性が与正氏の夫である可能性を指摘しています。
北朝鮮メディアは「急性腸内性伝染病」の感染が確認された世帯に金与正氏ら朝鮮労働党の幹部が「家庭で用意した薬品」の提供を決めたと報じました。
公開された写真では与正氏が男性とともに薬品が入ったとみられる段ボールを抱えている様子が確認できます。
この男性について世宗研究所北朝鮮研究センター長の鄭成長(チョン・ソンジャン)氏は、「与正氏の夫と推定される」との分析を示しました。
鄭氏は、別の幹部が薬品を準備する写真では、幹部とともに妻も公開されていると指摘。
与正氏とともにいる男性が、夫か薬品を受けに来た幹部かは明確でないと前置きしながらも、「与正氏はじっと目をつぶっていて、男性は温かい表情で与正氏を見つめ距離も近い」として夫の可能性が高いと分析しています。
また、「仮に男性が下位の幹部ならば、北朝鮮の事実上のナンバー2である与正氏に対し、腰を曲げずに薬品を受けることは難しい」との認識を示しました。
北朝鮮の狙いについては、「夫をメディアにデビューさせるためで、一定の時間が過ぎたら正面の写真と名前も徐々に公開するだろう」と予測しました。
一方、鄭氏は「与正氏が2014年の9月から10月ごろに結婚したという説があるが、明確に確認されてはいない」と説明しています。