中国「国家秘密保護法」の改正案可決・成立 国家機密の管理厳しく
中国で国家機密の管理を厳しくする「国家秘密保護法」の改正案が可決・成立しました。
習近平国家主席が重点をおく「国家安全」を守る体制を固め、国内の引き締めを強める狙いです。
中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会の常務委員会は27日国家機密の管理を厳しくする「国家秘密保護法」の改正案を可決しました。
改正された「国家秘密保護法」では国家機密を守るための、中国共産党の指導を徹底することが明記されたほか、宣伝や教育などを国家主導で進め、社会全体として機密漏洩を防ぐための意識を強化することが挙げられています。
このほか国家の機密に関わる企業の秘密管理能力の強化や、機密を扱う職務に携わることができる人物の条件なども規定しています。
「国家安全」を最優先に掲げる習近平政権は去年7月に施行された改正反スパイ法に続き、国民の間にも相互監視の網を広げ引き締めを一層強化する狙いがあるとみられます。