中国「愛国主義教育法」施行 習主席の一強体制、思想的にも盤石にする狙い
中国で1日から、「愛国主義教育法」が施行しました。国全体で愛国主義を徹底するための教育を行うことが規定されていて、習近平国家主席の一強体制を思想的にも盤石にする狙いがあります。
1日から中国で施行した「愛国主義教育法」は、教育現場だけではなく、家庭や職場でも愛国主義教育を徹底することを求めています。この中では、習近平国家主席の思想や中国共産党の歴史など、党や習主席に対する忠誠心を高める内容も盛り込まれています。また、国旗や国歌を侮辱する行為や「中国に対する侵略戦争を美化した」とみなされた場合、行政処分に問われる可能性もあります。
これに対し、市民からは「法律で定められなくても愛国心は幼い頃から自然と備わっている」「指導者が明確に国民を導いてくれる方が気持ちが楽だ」と肯定的な声がある一方で、「愛国というより共産党への忠誠や習主席への個人崇拝に片足を突っ込むものだ」と冷ややかな声も聞かれました。