中国「若者の失業率」公表停止を発表…「統計をより良くするため」 先月21.3%と過去最悪、深刻な就職難続く
中国政府は15日、若者の失業率の公表をしばらく停止すると発表しました。中国では先月に発表された若者の失業率が21.3パーセントに達するなど、深刻な就職難が続いています。
中国の国家統計局は15日、若者の失業率など年齢層別の失業率の公表を一時停止すると発表しました。停止の理由として、「統計をより良くするため」と説明しています。
先月に発表された16歳から24歳までの若者の失業率は21.3パーセントと、過去最悪を更新しました。しかし、国家統計局は15日の発表で、16歳から24歳までの人口の大半は在学中の学生であり、「卒業前の学生を労働力調査の対象に含めることには、様々な意見がある」とした上で、見直しも検討する考えを示しました。
ただ、データの公表停止が長引けば、中国経済の実態の不透明さが増すことになるほか、突然の変更は政府にとって都合の悪い数字を隠すためだとの指摘も出てきそうです。