モスクワ郊外で22日に起きた銃乱射事件について、ロシアは、ウクライナからの資金提供が確認されたと発表し、ウクライナが関与したとする主張を強めています。

ロシアメディアは28日、捜査当局がコンサートホールを襲撃した実行犯の自宅で家宅捜索を始めたと報じました。ロシア捜査委員会はこれまでの押収物を分析した結果、実行犯がウクライナから多額の金銭と暗号資産を受け取って、テロの準備に使ったことが確認されたと発表しました。

これに先立つ26日には、ロシア連邦保安庁のボルトニコフ長官が国営テレビの取材で、ウクライナの関与が「確認されている」と断定していて、ロシアは事件にウクライナが関与したとする主張を強めています。

一方、関与を否定しているウクライナは国防省情報総局のブダノフ局長が27日、「ロシアは少なくとも2月15日には、テロの計画があることを知っていた」と述べて、「ウクライナの仕業だとするのはナンセンスだ」と非難しています。

※写真：ASTRA