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香港政府 条例改正案“廃案も受け入れる”

2019年6月21日 23:33

21日、香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正に反対する学生らが警察本部を取り囲むなど、再び激しい抗議活動を行っている。こうした中、香港政府は21日夜にコメントを発表し、廃案となることも受け入れると表明したが、抗議活動が収まるかは不透明だ。

21日、香港では、学生らが、逃亡犯条例の改正案撤回や、これまでに逮捕されたデモの参加者を釈放するよう求め、警察本部などを取り囲んだ。

林鄭月娥行政長官の謝罪会見を受けて、学生らは、20日までに要求にこたえるよう求めていたが、正式な回答はなかった。

デモ参加学生「(林鄭長官は)市民の訴えにこたえていない。会見をやっても(謝罪の)話をしただけで実際は何もしていない」

また、学生らは、幹線道路を占拠し、議会にあたる立法会周辺では交通がまひする事態となった。

こうした事態を受け、21日夜、香港政府はコメントを出し、「改正作業は完全に停止した」とした上で、「来年7月に立法会が閉会する際、自動的に廃案となることを受け入れる」などと、あらためて表明した。

しかし、学生らが求める条例改正案の撤回は表明しておらず、抗議活動が収まるかは不透明だ。