難民のベストをバッグに再利用 雇用創出も
シリアなどからヨーロッパへ避難する難民が実際に使ったライフジャケットを、バッグにリサイクルして販売する取り組みがある。難民の雇用にも貢献しているという。
オランダに拠点を置くメイカーズ・ユナイトは、中東からの難民が避難する際に使用したライフジャケットでバッグを作り販売している。
2011年に始まったシリア内戦などの影響で、ヨーロッパへ避難する難民が増加した。ギリシャの海岸には脱ぎ捨てられたライフジャケットが山積みになっている。メイカーズ・ユナイトは、これまでに5000着以上のライフジャケットを回収。バッグのほかにもパソコンケースやポーチを製造している。
バッグをデザインしたのはシリア難民の女性だ。メイカーズ・ユナイトは難民をスタッフとして雇用した。販売利益の一部を難民の就労支援に充てるなど難民の生活を支援している。
バッグの価格は約8500円。メイカーズ・ユナイトのホームページや大阪にあるセレクトショップで購入できる。
バッグを製造する男性難民「メイカーズ・ユナイトは大企業での仕事を与えてくれた。この製品には私の物語が詰まっています。製造する製品が増えるほど語るストーリーも増えます」
【the SOCIAL viewより】