「小児科病院爆破は虐殺が行われている証明」ゼレンスキー大統領
ロシア軍の攻撃続くウクライナでは南東部のマリウポリで小児病院が攻撃を受けるなど民間人に多数の犠牲者が出ています。地元当局は、これまでに1170人が死亡したとしています。
マリウポリでは9日、ロシア軍による空爆が行われ地元当局は小児病院が攻撃を受けたと明らかにしました。病院の敷地内には空爆によるものとみられる巨大な穴も確認できます。妊婦もけがをしていてAP通信によりますと空爆により少なくとも17人が負傷したということです。ただ、被害の詳しい状況はわかっていません。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「産科・小児科病院の爆破はウクライナへの虐殺が行われているという証明だ」
アメリカ・サキ大統領報道官「主権国家で罪のない市民を狙う野蛮な軍事力の行使を見るのは恐ろしい」
アメリカ国防総省の高官は9日、ロシア軍がいわゆる「無誘導爆弾」を使っている兆候がみられる、と指摘しました。特定の標的に攻撃を加える精密誘導兵器ではないとして、民間人の死傷者が増えていると強調しています。
マリウポリの副市長は9日、これまでに少なくとも1170人が死亡したと述べたほか、ユニセフは、「この2週間で少なくともこども37人が死亡した」と発表しています。
ウクライナでは住民を避難させる「人道回廊」で9日だけで数万人が避難したとみられています。ただ、ロシア軍が今後“避難は完了した”として、さらに激しい攻撃を仕掛けるとの見方も出ています。