ロシア非難決議、141か国の賛成で採択
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり開かれている国連総会の緊急特別会合で2日、ロシアを非難する決議が141か国の賛成により採択されました。
国連総会の緊急特別会合は、先月28日から3日間にわたり開かれ、120以上の国や地域の代表らが行った演説では、ロシアに対する非難の声が相次ぎました。
最終日となった2日の会合では、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使が演説を行い、ロシア兵に対し、「あなた方の指導者はウソをついている。戦争犯罪を犯してはならない。武器を置いてウクライナから去るためにできる限りのことをしなさい。この戦争は一人の男の選択によるものだ」と語りかけ、プーチン大統領を厳しく批判しました。
その上で、「ロシアが責任を問われるべきと考えるなら決議案に賛成を」と訴えました。
決議案は、ロシアによる軍事侵攻を「国連憲章に違反する」と断じ、「ロシア軍の即時撤退」を求めるものです。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、採決直前、改めて軍事侵攻を正当化した上で、決議案を支持しないよう呼びかけました。
その後、採決が行われ、141か国の賛成により、決議が採択されました。
ロシアやベラルーシなど5か国が反対、中国など35か国は棄権でした。
採択後、総会議場は大きな拍手に包まれ、国際社会におけるロシアの孤立が強調される形となりました。