バイデン氏「国家として存在する権利を消滅させる戦争」一般討論演説でウクライナ侵攻を強く非難
アメリカのバイデン大統領は21日、国連総会で一般討論演説を行い、ロシアによるウクライナ侵攻を、「国家として存在する権利を消滅させる戦争だ」と訴え、強く非難しました。
バイデン氏は、演説冒頭からプーチン大統領を名指しし、ロシアが、領土の保全や武力行使の禁止を定めた国連憲章に違反していると強く非難しました。
バイデン大統領「ロシアは、国連憲章の中核的教義に恥ずかしげもなく違反した」「この戦争は、ウクライナが国家として存在する権利を消滅させるものだ」
バイデン氏はさらに、「プーチン大統領はあからさまな核の脅しをかけてきている」とも訴えました。
また、バイデン氏は、ウクライナからの穀物の輸出が滞って深刻化する食料危機に対応するため、29億ドル(約4100億円)規模の資金の拠出も表明しました。
一方、バイデン氏は中国についても触れ、「台湾海峡の平和と安定を模索する」「一つの中国政策に変更はない」などと訴えました。