×

一般討論演説始まる グテーレス氏「国際社会が結束して共通の解決策を見いだすことが重要」

2022年9月20日 22:51
一般討論演説始まる グテーレス氏「国際社会が結束して共通の解決策を見いだすことが重要」

アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で20日、各国の首脳らが外交政策などをアピールする一般討論演説が始まりました。対面形式で行われるのは3年ぶりで、緊張が続くウクライナ情勢が最大のテーマとなります。

ニューヨークの国連本部では、日本時間の20日午後10時ごろ、加盟する193か国の首脳らによる一般討論演説が、3年ぶりに対面形式で始まりました。

ウクライナ情勢が最大のテーマとなる中、グテーレス事務総長は冒頭の演説で、国連の旗を掲げてウクライナの穀物を運ぶ一隻の船の写真を示し、「この船は世界が力を合わせて行動すれば、何かを達成できることを示すシンボルだ」と述べました。

その上で、紛争や気候変動、食糧危機など、山積する課題に対し、国際社会が結束して共通の解決策を見いだすことが重要だと訴えました。

一般討論演説は26日まで行われ、ウクライナ情勢をめぐり各国の首脳らがどのような立場を表明するのかが焦点です。

初日となる20日は、日本の岸田首相のほか、フランスのマクロン大統領や韓国の尹錫悦大統領、21日にはアメリカのバイデン大統領が演説する予定です。

ウクライナのゼレンスキー大統領については、例外的にビデオ演説が認められていて、演説では、ロシアによる侵攻の責任を問うものとみられます。

また、22日に開かれる安全保障理事会の閣僚級会合には、ロシアのラブロフ外相やアメリカのブリンケン国務長官らがそろって出席する見通しで、激しい応酬となることが予想されます。