全米最大規模のLGBTQ人権団体 初の非常事態宣言 “反LGBTQ法の成立急増”で
全米最大規模の性的マイノリティーの人権団体は6日、今年、反LGBTQ法の成立が全米各地で急増しているとして、初めて非常事態を宣言しました。
人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーンによりますと今年、これまでにアメリカ各州の議会で、これまで最多だった去年の2倍以上となる、75を超える反LGBTQ法が成立しました。非常事態宣言を出すのは、団体の40年以上の歴史の中で初めてだということです。
団体は声明で、「LGBTQの人々への嫌悪や暴力の危険が高まっていて、住む家を追われるなど安全が脅かされている」とし、LGBTQに関する各州の法律や、健康や安全についてまとめたガイドブックも合わせて発表しました。
アメリカで6月は、LGBTQの権利向上を目指す「プライド月間」とされ、各地でLGBTQの理解を深めるイベントが行われています。
一方で、ロサンゼルスの小学校では今月、子どもへのLGBTQ教育に反対する保護者が学校前で抗議し、警察が出動する事態も起きています。