米 黒人女性初の最高裁判事就任へ
アメリカ議会上院は7日、新たな連邦最高裁の判事にリベラル派の黒人女性を任命する人事を承認しました。黒人女性として初の最高裁判事に就任することになります。
新たな連邦最高裁の判事にリベラル派の黒人女性、ジャクソン氏を任命する人事は、与党・民主党に加え、野党・共和党の一部も賛成に回り、賛成53、反対47の賛成多数で承認されました。
ジャクソン氏は首都ワシントンで連邦控訴裁判所の判事を務めていて、アメリカメディアは、引退を表明している最高裁判事の後任として、早ければ6月にも黒人女性初の最高裁判事として就任する見通しだと伝えています。
最高裁判事への黒人女性の指名は、バイデン大統領が大統領選挙の期間中から公約に掲げていて、大統領はホワイトハウスで、ジャクソン氏と共に投票を見守りました。
承認後、ツイッターを更新し、「最高裁がアメリカの多様性を反映するための新たな一歩を踏み出した」と称賛しています。
バイデン大統領としては、11月の中間選挙を前に、多様性もアピールし、支持回復につなげたい考えです。
一方、最高裁では、9人の判事のうち6人が保守派、3人がリベラル派とされていて、今回の判事交代でも保守派が優勢な状況に変化はない見通しです。