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研修医ら“ストライキ”の中、看護師の業務制限を一部緩和 韓国

2024年3月8日 12:59

韓国では政府の医療改革に反対した研修医らによる事実上のストライキで手術や診察などに影響が出る中、政府は8日から看護師の業務制限を一部緩和し、状況の改善に乗り出しました。

韓国は地方での医師不足を解消するため、政府が医学部の定員を2025年度から段階的に増やす方針を示しています。

これに反発する大学病院などの研修医らが相次いで辞表を提出し、全体の9割にあたる1万1000人あまりが出勤しないなど、事実上のストライキを行っています。

手術や診察などに影響が出ていて、状況改善のため、韓国政府は8日から看護師の業務制限を一部緩和して対応する方針です。

一方、政府が各地の大学に対し、2025年度の医学部の定員について聞き取りをしたところ、あわせて3401人の定員拡大の希望が今週までにありました。

政府が目指していた2000人を大幅に上回った形ですが、医師会は「政府が圧力をかけたからだ」などと反発しています。