ウクライナ「占領された領土の解放のためだけに使われる」 米が供与方針のクラスター爆弾
アメリカがウクライナにクラスター爆弾を供与する方針について、使用を禁止する国際条約に加盟しているイギリスやドイツなどは供与の動きに追随しない構えで、欧米による軍事支援のあり方をめぐって議論を呼びそうです。
クラスター爆弾は、小型爆弾が飛び散り一部が不発弾として残ることから、民間人への被害など人道上の懸念が強い武器として、使用を禁止する国際条約があります。
アメリカやロシア、ウクライナは、この国際条約には加盟していませんが、加盟国のイギリスのスナク首相は8日、「戦車の供与などでウクライナを支援する役割を果たし続ける」と述べ、クラスター爆弾の供与はしない方針を示しました。
さらに、ドイツやスペイン、カナダも、クラスター爆弾の供与には追随しない方針を明らかにしています。
ウクライナ側は、「占領された領土の解放のためだけに使われる」としていますが、11日に開幕するNATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議を前に、欧米によるウクライナへの軍事支援のあり方をめぐって、議論を呼びそうです。