アメリカ・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐり、弾劾に向けた調査を進める議会・下院は６日、関係者に証言を求める公聴会を来週、初めて実施すると発表した。

下院では、来週２日間に分けて、弾劾に向けた調査で初めての公聴会を開き、ウクライナ駐在のアメリカ大使館トップ、テイラー代理大使らが公開で証言を行うという。

また、下院は６日、先月行った非公開の証言内容を公開した。

それによると、代理大使は、ウクライナへの軍事支援が、トランプ大統領の求める、大統領選の有力候補の調査との交換条件だったと「認識している」と述べている。疑惑を裏付ける発言が明らかになったかたち。

さらに、大統領の側近も今週、「記憶がよみがえった」として、これまでの証言を翻し、軍事支援の見返りにウクライナに調査開始の圧力をかけたことを認めている。

野党・民主党は、大統領が外交権限を乱用したとして、追及を強める方針。